2008/6/17 火曜日

六月十七日  火曜日  石垣りん詩集  宇宙の片隅で  理論社

Filed under: 読書 — watanabe @ 15:15:20

詩集の紹介        

石垣りん詩集        

宇宙の片隅で        

理論社         

            

収録されている詩            

                             

太陽のほとり                        

新年                                

初日が昇るとき                             

新年の食卓                             

太陽の光を提灯にして                      

時の記念日に                            

                                     

朝のパン                              

洗たく物                               

夏の本                                

父の日に                              

旅情                                 

おみやげ                            

                     

挨拶                             

弔辞                               

崖                                 

青い鏡                              

原子童話                              

くらし                              

略歴                           

定年                                  

女                                 

今日もひとりの                           

                          

私の前にある鍋とお釜と燃える火と               

島                                

峠                            

地方                              

不出来な絵                             

表札                               

空をかついで                   

用意                           

道                             

この世の中にある                         

0                             

おやすみなさい                             

                              

           以上               

                         

                         

宇宙の片隅で                     

今    ことり    と                  

音がした                       

寂しいだろうか    悲しいだろうか               

それに応えるように   この世界では           

鐘が鳴り響き   鳴り渡り                 

それがやがて消えてゆく                    

                                           

生まれ出た音たちが  消えるとは                      

どういうことだろう                         

たしかな   たしかな                

この響きを  永遠に信じて                

私は 耳をすませたら                           

                                

                             

宇宙の片隅で                        

今    ことり     と                    

音がした                              

                               

                               

                      

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2008/6/6 金曜日

六月六日  金曜日

Filed under: 読書 — admin @ 13:40:37

本の紹介        

一日の終わりの詩集          

長田 弘  著作       

みすず書房         

                   

収録されている詩           

          

いま、ここに在ること         

        

人生の材料       

記憶            

深切          

愛する           

間違い           

言葉                    

魂は                      

経歴                     

老年                      

惜別                     

微笑だけ                   

哀歌                     

自由に必要なものは             

空の下                   

穏やかな日                

                

マイ・オールドメン              

                       

緑雨のふふん              

露伴先生いわく              

鴎外とサフラン              

二葉亭いわく               

頓首漱石                 

                       

一日の終わりの詩             

                       

午後の透明さについて           

朱鷺                     

新聞を読む人                

意味と無意味               

Passing??? By

                   以上

                        

言葉が  言葉を  食べようとして    

お互いに  噛み付き合いに       

なりました                

この世界を  治め  支配しているのは  

言葉であろうか?             

言葉ではない  と         

他でもない  言葉が言う        

                       

空回り                    

空回り                    

いつまでつづく               

空回り                    

空回り                    

いつまでつづけられようか

                   

              TW       

2008/5/13 火曜日

五月十三日 火曜日

Filed under: 読書 — watanabe @ 9:51:04

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帰ってきた旅人                                     

田村隆一                                         

朝日新聞社                                            

哀                                                  

緑の世界                                        

養神亭                                             

一滴の涙                                              

花の咲かない木                                              

黒いチューリップ                                                                                   

月は無情というけれど                                     

青梅                                                  

鳥語                                             

愉快な対話

美少女

疾走する午睡

牡蠣

          

             

田村隆一さんの写真を見た時に 私の祖父に似ていると思いました。
祖父は詩を書いてはいなかったけれど、建築のことに少し通じていて 今私が住んでいる家を設計しました。
詩は言葉による構築物で ジャン・コクトーの詩をある評論家が 建築的な詩 と論じていたのを見たことがあります。
私は以前 巨大な鉄筋の工事現場の上に伊東静雄の詩集がポツンと置いてある夢を見たことがあります。 不思議な夢だと思い伊東静雄さんの詩集を読んでみましたが 建築的な詩という感じでもなかったと記憶しています。

田村隆一さんは 帰ってきた旅人 で西脇順三郎さんの 旅人かえらず を意識しています。旅人は帰ってきても または帰らなくても 人はみな旅の途中かな?と私は思いました。
みなさんは どう思われるでしょうか?

             

              

         

           TW

              

              

             

              

2008/5/11 日曜日

五月十一日 日曜日

Filed under: 読書 — watanabe @ 12:10:37


ユーリー・オレーシャ
工藤正広 訳

晶文社

シュヴァーロフは公園でリョーシャを待っていた

管理されはじめている

色彩の点で、わずかにニ、三、混乱があるばかりで、

彼は眼鏡ごしに、自分の青い写真の世界を見ていた

物体の、物質の、犯罪的な、反科学的なデフォルメが生じはじめているのです・・・・・

そうですか、そいつは恐ろしいことだ

それもみな愛ゆえにですよ

エヴァによろしく

ねぇ、ぼくは賛成ですよ。ぼくの虹彩膜を受け取って、そしてぼくにあなたの愛をくださいよ ・・・・・

行って、青い梨を食ったらいいでしょう

シュヴァーロフが答えた

           

             

             

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2008/2/14 木曜日

本の紹介  考える人を育てる言語教育  高島敦子 著    新評論

Filed under: 読書 — admin @ 10:15:21

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本の紹介

考える人を育てる言語教育
高島敦子 著
新評論

?????

CONTENTS

序論   カタカナ語の氾濫

第一章  日本人の民族性と言葉

第二章  日本人の社会体質と言葉

第三章  対話不在と一方通行の対話

第四章  「国語」教育の歴史と展望

第五章  新時代の日本語教育

第六章  新時代の英語教育

第七章  伝統的英語教育の批判的考察

第八章  市民化と西欧化

     

印象に残った部分を少し紹介します。

・・・・・・「日本語はあいまいな言語だ」とよく言われる。

私は、日本語そのものがあいまいなのではなく、

日本人があいまいな使い方をするのだと考えている。

・・・・・・・

・・・・・・・日本では何がどんな様子で起こっているのかや、それについて

自分はどのように感じているのか、などを言い表すことばの使い方、

すなわち、感情の表現手段としてのことばの使い方は発達したが、

何が起こっているのかや、自分はそれを見て(あるいは聞いて)

何を考えるのか、などを言い表すことばの使い方は発達しなかった。

「何が」や「何を」は肝心のことである。

わが国では、そのような肝心のことを正確に叙述し、それを他人に伝えることばの使い方

すなわち、論理の伝達手段としてのことばの使い方は発達しなかった。・・・・・・・・

・・・・・

     

読了して思ったことは、言語はとても重要である、ということ。

それは当然と誰もが言うだろう。しかし、こうした言語教育について真剣に考えてきた方の

本を読むことで一つの視点が与えられ、私も意識が以前より高くなった、と思います。

       

医療を含め 重要な局面で それは人等に経済的にも 身体的 精神的にも

決定的な影響を与えるようなことを決めたり、判断したりする際に

物事 対象を的確にとらえ、あいまいではない確固たる思考で判断してゆくことが

大切だと思います。

言語教育に携わってきた著者は、現在の日本の国語教育に関して

情緒志向的すぎる、と警鐘を鳴らし  この本の中で論じています。

     

私が思いついたことは、サッカー(FOOTBALL) のことでした。

ある著名なサッカー選手は、サッカーは ボールを蹴り  走り  ボールを止めて  

ボールを蹴る  こうしたことの繰り返し  こうした基本がしっかりできるか 否かが

とにかく大切だ と言っていました。

ここでボールを言語に置き換えてみると

相手のボール(言語)を正確に受け止め  誰かにボール(言語)を正確に送る

という コミュニケーションの本質が浮かんでくるようです。

私たちは、ボールをよく見て ボールをしっかりと受け止め そして 相手に送ることが

できているでしょうか?

一生勉強しなければならないようです。

楽しみながら前進してゆけたらと 思います。

     

      2008.2.14.TW

2008/2/7 木曜日

本の紹介  長田弘詩集 人はかつて樹だった  みすず書房

Filed under: 読書 — watanabe @ 12:07:50

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本の紹介

詩集 人はかつて樹だった  長田弘 著作

みすず書房

     

収録されている詩 (title)

  

世界の最初の一日

森のなかの出来事

遠くからの声

森をでて、どこえ

むかし、私たちは

空と土のあいだで

樹の伝記

草が語ったこと

海辺にて

立ちつくす

     

春の始まる日

地球という星の上で

緑の子ども

あらしの海

For The Good Times

秋、洛北で

メメント・モリ

カタカナの練習

見晴らしのいい場所

nothing

私たちは一人ではない

                     以上

           

長田弘 詩集

人はかつて樹だった    を読んで

      

やわらかな新芽が

やわらかな新芽が 伸びてゆくよう

わたしの中で 広がつてゆく

わたしの決めつけを とかし つつみ

その新芽は伸びてゆく

石を見てみた

石を見つめてみた

今までの石とは表情を変えたかもしれない

草が 風に そよいで

空は 歩いて ゆけるかも

人はかつて樹だった 

のかは わからない

    

              2008.2.7.TW

2008/1/28 月曜日

本の紹介  齊藤孝の教え力  家庭 職場 学校 すべてに 通じる  宝島社

Filed under: 読書 — watanabe @ 12:10:29

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本の紹介

齊藤孝の 相手を伸ばす
教え力
家庭 職場 学校 すべてに通じる

宝島社

                          

CONTENTS

第一章   相手に幸福感を与える教えるということ

第二章   モチベーションをかきたてる憧れる力

第三章   相手に足りない力を見抜く評価力

第四章   優れた練習メニューのためのテキスト力 ( 素材力 )

第五章   退屈させず学習効果を上げるライブ能力

第六章   自立を促す 育てる力

     

                    

              

              

本の中に 印象深い部分がありました。

それを少し紹介します。

・・・・・・・現在では 教える ということに関して積極的な思いを持っている人が少なすぎる。

けれども 私は すべての人に 「教える」という行為に対して 肯定的なイメージを持ってほしい と思っています。

昨今では 人を管理する教育は良くない、自由にやらせて個性を尊重すべきだ、

といったことが言われています。

それにより、本来教えるべき立場の人間が 「教える」という行為から逃げてしまっている。

しかし それは 結局 

教育関係によって 教える側 学ぶ側 の双方が得られる幸福の機会を失っていることだと思うのです。

・・・・・・・とても考えさせられます。

齊藤孝さんの本は 「段取り力」 や 「文脈力」 を読みました。

とてもわかりやすく 整理された文章で 私の中で曖昧になっていることが すっきりと

整理されることがあります。

どうもありがとうございます と思っています。

私は教師ではありませんので 生徒に何かを教えるという立場ではありません。

この本「教え力」を コミュニケーションの観点から  それと 自分自身に

何かを教える    何かができない状態から できる状態にするための ヒントや考え方 があるかと思い 興味深く読みました。

とてもよい本です。

是非多くの方々に読んでいただけたらと思います。

機会がありましたら手に取り 読んで見て下さい。

         

       

著者  齊藤孝さん

1960年  静岡県生まれ

東京大学法学部 卒業

現在 明治大学文学部教授

専門は教育学  身体論  コミュニケーション技法

主な著書   「声に出して読みたい日本語」 (草思社)

         「段取り力」 「質問力」  (筑摩書房)

      

       http://www.kisc.meiji.ac.jp/~saito/

                    

                     2008.1.28.TW

                   

                 

               

               

                      

2007/12/11 火曜日

万葉集  大庭みな子 著  古典の旅 ①  講談社

Filed under: 読書 — watanabe @ 14:52:20

本の文章の中で、大庭さんは こう書いてあります。

ある古い作品がある時代にもてはやされたり おとしめられたりすることも またしばしばあり得るのであって、古典作品にもまた時代による流行はあるものだ ということは知っておいておく必要がある。

だから、結局わたしの言いたいのは、どんな時代に生きているにせよ、文学とは全てあなた自身の感性で読むものだということだ。・・・・・・

この部分が強く印象に残りました。

もちろん この本では万葉集の歌を、大和 近江 奈良 筑紫 東国 越中 を中心に旅をしながら、いろいろと話してくれていますから、その点でも楽しく読める一冊です。

私は今ブログで万葉集の歌を私なりに紹介しているので、 あなたなりの感性で思いついたことを書いても  それでもいい  と大庭みな子さんに言っていただいたような気がして 私はそう解釈し ブログでの「万葉集の紹介」を こつこつと これからもやれたらいいな と思っております。

これからもよろしくお願いします。

               

              

                

                     2007.12.11.TW

                

              

              

                    

2007/11/28 水曜日

詩集の紹介 童話屋 茨木のり子詩集 鎮魂歌

Filed under: 読書 — admin @ 21:02:42

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童話屋 茨木のり子詩集鎮魂歌

を紹介します。
この詩集に収められている詩の中で、私は「汲む」という詩を読む度に深く心に迫るものがあり、感動します。読んだことがない方は是非とも読んでいただけたら、と思います。その詩をここで書き写して紹介は出来ませんので、図書館や本屋さんで見つけて下さい。

言葉の力が凄く、どの詩を読んでも感動します。
これだけ力強く、凛としていて、潔い、そして繊細な詩を創った方を、私は他に知りません。

そして 詩集 鎮魂歌 に収められている詩をもう一つ紹介します。
「りゅうりぇんれんの物語」という詩。
これも是非読んでみて下さい。この詩は、美しい、とか綺麗とか そういう詩ではありません。つらく苦しい詩です。でも多くの方々が読んで、いろんな事を見つめ直す力に満ちた詩だと私は思いました。作者の茨木のり子さんもそれを願い創ったと思います。
是非是非 皆さん読んで下さい。

2007.11.28.TW

2007/11/6 火曜日

言葉の嵐  春風亭小朝 著作  筑摩書房

Filed under: 読書 — admin @ 11:02:44

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各界著名無名人の数々の言葉を春風亭小朝さんが心理分析しています。いろいろな話も交えてですが、その心理分析は鋭くきつく、こちらのぼんやりとした幻を解体してしまうような そんな印象を私は感じました。自分自身の言葉、他人の言葉に対してこれだけ厳しいけれど、この本の 小朝さんの語り口は、とても滑らかでスルスルと読めます。取り上げられた言葉は何度も読みかえしたくなります。
一つ本の中で取り上げている言葉を挙げます。
・・・難しい問題を簡単に解決しようとすると、人はノイローゼになる。・・・ある心理学者の一言
機会がありましたら読んでみてください。

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