2007/11/28 水曜日

詩集の紹介 童話屋 茨木のり子詩集 鎮魂歌

Filed under: 読書 — admin @ 21:02:42

Image0011.jpg

童話屋 茨木のり子詩集鎮魂歌

を紹介します。
この詩集に収められている詩の中で、私は「汲む」という詩を読む度に深く心に迫るものがあり、感動します。読んだことがない方は是非とも読んでいただけたら、と思います。その詩をここで書き写して紹介は出来ませんので、図書館や本屋さんで見つけて下さい。

言葉の力が凄く、どの詩を読んでも感動します。
これだけ力強く、凛としていて、潔い、そして繊細な詩を創った方を、私は他に知りません。

そして 詩集 鎮魂歌 に収められている詩をもう一つ紹介します。
「りゅうりぇんれんの物語」という詩。
これも是非読んでみて下さい。この詩は、美しい、とか綺麗とか そういう詩ではありません。つらく苦しい詩です。でも多くの方々が読んで、いろんな事を見つめ直す力に満ちた詩だと私は思いました。作者の茨木のり子さんもそれを願い創ったと思います。
是非是非 皆さん読んで下さい。

2007.11.28.TW

2007/11/26 月曜日

万葉集の紹介  三

Filed under: 万葉集 — admin @ 22:30:58

万葉集の紹介  三

ももしきの
大宮人は
暇あれや
梅をかざして
ここに集へる

大宮人たちは、今日は暇がとれたのであろう。それぞれに梅を髪飾りにして、ここ春日野に集まっている。
という歌。

[ももしきの]は大宮人の枕詞。[暇]は休暇。七世紀、八世紀の当時、在京の官吏は、早朝に出勤、正午に退出の定めがあり、六日ごとに一日の休暇がとれた、という。

この歌で、梅を髪飾りにしている姿を想像すると眩しく、楽しい。
時期になり咲いた梅を愛でる大宮人が、その咲いた花を身につけて一つになり、その人は花を見つめ色や香りを楽しみ、お互いの出会いを喜び合ったにちがいない。
そうした髪飾りをした大宮人たちが集まり、季節を、この歌では春ですが、味わい穏やかに談笑している姿が目に浮かぶ。
人間は様々な飾りを身につけている。
ほんとうに大切なものは何だろうか?
季節を愛でる心を、自然を大切にする心を、万葉人の梅を愛でる姿に見つけ、私たちが 今の日本、世界が失っている大切なものを見つめ直したい。
そんなことを私はこの歌を読んで思いました。
皆さんはどう思いますか?

2007.11.26.TW

2007/11/22 木曜日

空の歌

Filed under: — watanabe @ 21:41:07

                  

                

                

                

空の歌

                

                 

             

何も 残したくない と
                          

あなたは 言う

                      

生まれて   そして    死ぬ

                          

一つの音    と     一つの音

                  
その間に

                
私たちは 生きている ならば

                    
この   何も   ない   ここを

                    
美しく  響かせる  ことが  できないだろうか

                     
それぞれが   光を持ち寄りて

                      
この生を輝かせることが

                     

                     

                

もろともに

                  
風のように

                    
花のように

                
歌のように

                

                

              

                    

2007.11.22.TW

             

                

              

             

                      

2007/11/21 水曜日

トラークル詩集

Filed under: — watanabe @ 17:32:38

Image0491.jpg

弥生書房
世界の詩 51
トラークル詩集
吉村博次訳

トラークル詩集 初めて読みました。
近くの大学図書館でかりて
読んでみて感じたのは 静かなひつそりとした印象です。それと苦しさがいつもありました。
繊細な詩行の間から、命の悲しさ、時に不気味さみたいなものを 私なりに感じました。
トラ?クルの詩には死がいつも隣りにあつて、その生死はキリスト教の思想の影響を強く受けているようです。
奥深い底の方から出てきた言葉は、どうしても気になるものになります。
分析できないあいまいな何か
きつと何かを垣間見たのだと思います。
皆さんも機会がありましたら読んでみてください。

トラークルは1887年にザルツブルクにて生まれ27歳で生涯を終えました

2007.11.21.TW

2007/11/17 土曜日

万葉集の紹介 二

Filed under: 万葉集 — admin @ 21:48:53

春は萌え
夏は緑に
紅の
まだらに見ゆる
秋の山かも

春は木々が一斉に芽吹き
夏は一面の新緑
今は紅が濃淡様々な模様を描き出している
素晴らしい秋の山だ

という万葉集の歌
季節による山の色の変化を述べて、秋の山を賞賛した歌とのこと

私はこの歌を読むと、とても素朴な見たままを歌った作品だと思います。
そして万葉人と 七世紀 八世紀の万葉人と自然に話しができるような気がしてきます。

そうそう万葉人さん、私もそう思いますよ。春は芽吹いて 夏は緑がさらに濃くなり そして秋に紅葉と・・・・・・・・
そうですよね 秋の山は美しいですよね と・・・・・
千年以上もの時を越えて私たちは共鳴共感できるのでした。
そしてついでに言わなくてはなりません。
あの、ちょっと言いにくい話なのですが・・・・今日この頃は、どうも気候がおかしくて、地球温暖化とか自然環境破壊がひどく  問題になっております、と。
すると きっと万葉人は言うでしょう。
それはいけません いけません すぐに改めてください。そしてこの美しい自然を かけがえのない地球を 大切に大切に守り 次の世代へ次の世代へと手渡してゆきなさい、と。

そんな話し合いを、私はこの歌を読んで思いました。
春 夏 秋 冬
季節のうつりかわりを大切に心に刻みつつ、生きてゆけますように
万葉人のように
これからも
いつまでも
とこしえに

2007.11.16.TW

2007/11/16 金曜日

閉じた眼

Filed under: — watanabe @ 12:20:29

                     

                    

                 

閉じた眼

                    

                     

           

映画 武士の一分
主人公の言葉が いつまでも いつまでも 心に残る

               

           

               

目が見えなくなり

                    
光をうしなつた

                 
私は  死にたい  と

              
絶望したんだ

                      

生きていても

                 
役立たず

                 
何の意味も

                    
ないのではないか

                 
恥曝しではないか

                  
こんな私は   生きていても

                     
仕方がないのではないか

                    

                        

知らないほうが

                  
いつそ   知らないほうが

                 
よかったのだろうか

                 
知らないほうが

                
いつそ   知らないほうが

                 
よかったのだろうか

               
いいや

               
いいや   そうではない

                
いいや   そうではない

               
そうではないぞ

                 

                     

               

大切なものは

                  
何処から来たのか

               
大切なものは

                  
何処へ行くのか

                  

知らないほうが

                    
いつそ   知らないほうがよかったのだろうか

               
いいや

                
いいや   そうではない

                
そうではない

              
そうではないぞ

             
そうではないぞ

                

               

             

            

           

           

              

2007.11.16.TW

               

              

             

              

             

                    

2007/11/14 水曜日

CHAGALL

Filed under: — watanabe @ 12:30:30

                 

               

                  

CHAGALL

                

             

                      

               

空をとぶのは近道だから

                        
あなたに会いたかつたのさ

                    
首を回すのは驚かしたかつたのさ

                  
ヴィテプスクの村の結婚式を覚えているかい

                     
僕らは一緒になつて歩いてきた

                 
楽しい時   幸せな時  もあつた

                 
戦争の悲しい時もあつた

                 
今こうして私は見つめる

                  
愛の記念碑とも呼べる私の詩たちを

                      
私は風に吹かれていたのかもしれない

                    
私はただ風に吹かれていたんだ

                

              

             

              

              

                 

2007.11.14.TW

              

             

              

             

                  

2007/11/10 土曜日

トワル.rui

Filed under: お店 — watanabe @ 21:35:27

251689835.jpg

1954600187.jpg


        

              

               

                 
トワル.rui  時々 行きたくなるところ
秋田市大町三丁目 ココラボラトリーの三階にあります。
服飾資材 アクセサリー 服飾洋品販売 オープンアトリエ・・・・・・・・・

先日行くとトワルのRUIさんは、服づくりの製図を書いていました  書くというか 描くというか  綺麗な独特の線で  創作中のまるで画家のアトリエ訪問のように、私はトワルへ行き、あれこれ質問をして ボタンを手に取ったり 毛糸の色を見て いい色だな、と思ったり
そんな風にして 私も創る気持ちを高められるのでした。
トワル.rui はとても素敵なところですから皆さんも遊びに行くといいと思います。

               

           

           

トワル.rui
tel.018・827・6102
e-mail. les-toiles@festa.ocn.ne.jp

                  

                    

                

                    

2007/11/6 火曜日

GLENN GOULD

Filed under: — watanabe @ 18:01:53

2071206794.jpg

                

GLENN GOULD                

                 

                 

歌い 踊る ように

                     
生命のリズムを奏でた

                     
疾風のようなイギリス組曲に

                       
びつくり仰天したと思つたら

                     
ブラームスの間奏曲に

                     
哀しくて 涙をながしていた

                 
凍えそうな心を

                 
一音一音に書きとめて

                 
ゴールドベルグのアリアを

                    
自らの最終章にゆつくりゆつくり

                
彼は演奏し

                
それは今も

              
静かに

               
響いています

                  

             

             

             

                

2007.11.6.TW

               

           

           

              

             

           

          

           

言葉の嵐  春風亭小朝 著作  筑摩書房

Filed under: 読書 — admin @ 11:02:44

Image0461.jpg

各界著名無名人の数々の言葉を春風亭小朝さんが心理分析しています。いろいろな話も交えてですが、その心理分析は鋭くきつく、こちらのぼんやりとした幻を解体してしまうような そんな印象を私は感じました。自分自身の言葉、他人の言葉に対してこれだけ厳しいけれど、この本の 小朝さんの語り口は、とても滑らかでスルスルと読めます。取り上げられた言葉は何度も読みかえしたくなります。
一つ本の中で取り上げている言葉を挙げます。
・・・難しい問題を簡単に解決しようとすると、人はノイローゼになる。・・・ある心理学者の一言
機会がありましたら読んでみてください。

次のページ »

Copyright(C)2007.one-traveler.info All Rights Reserved.