万葉集の紹介 三
万葉集の紹介 三
ももしきの
大宮人は
暇あれや
梅をかざして
ここに集へる
大宮人たちは、今日は暇がとれたのであろう。それぞれに梅を髪飾りにして、ここ春日野に集まっている。
という歌。
[ももしきの]は大宮人の枕詞。[暇]は休暇。七世紀、八世紀の当時、在京の官吏は、早朝に出勤、正午に退出の定めがあり、六日ごとに一日の休暇がとれた、という。
この歌で、梅を髪飾りにしている姿を想像すると眩しく、楽しい。
時期になり咲いた梅を愛でる大宮人が、その咲いた花を身につけて一つになり、その人は花を見つめ色や香りを楽しみ、お互いの出会いを喜び合ったにちがいない。
そうした髪飾りをした大宮人たちが集まり、季節を、この歌では春ですが、味わい穏やかに談笑している姿が目に浮かぶ。
人間は様々な飾りを身につけている。
ほんとうに大切なものは何だろうか?
季節を愛でる心を、自然を大切にする心を、万葉人の梅を愛でる姿に見つけ、私たちが 今の日本、世界が失っている大切なものを見つめ直したい。
そんなことを私はこの歌を読んで思いました。
皆さんはどう思いますか?
2007.11.26.TW
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